新馬の調教。
ウエスタン/ブリティッシュ両方の世界の調教方法を取り入れてみた。
ウエスタン:バック・ブラナマンが唱えるナチュラル・ホースマンシップタイミングを逃さず、馬とのギブアンドテークで信頼を勝ち取る。
ブリティッシュ:ポルトガル人、ウノ・オリビエが唱えるクラッシック・ドレッサージュで馬の体を柔らかく、乗り手のバランスと体重移動とで自由に動かす。
これから調教状況を気が付いたことを日記形式で書いていきたいと思う。
子馬は人間の赤ん坊のように親を独占したいという感情を持つ。
餌をくれる、自分の世話をしてくれる人以外の人間が間に入るものなら嫉妬を起こしてその人間に飛び掛ってくることもある。
自己中心的にすべての生き物の主体に立とうとする。勿論、自分を世話してくれる人間に対しても圧迫感を与えたり、顔をこすって押してくる仕草や後ろ足で蹴る仕草などはその典型ともいえる。タイミングを逃さず注意する。教えていく。
今日は大きな間違いを犯してしまった。プラスティックのソリを鞍のホーンにひっかけ引かせようとした。まず、何度か馬に匂いをかかせたり体によし掛けてみたりした。何の反応も示さなかったので、大丈夫だと思ってホーンに引っ掛けてみた。歩くたびに横から大きなプレッシャーが飛び込んできたのだろう。
馬は私からロープを奪い、暴走した。横、後ろに飛び掛ってくるソリを蹴りながら走った。プラスティックのソリは粉々になった。馬もバランスを崩し横倒れそして前転した。もしそこに他の馬が人を乗せていたら?もしそこに障害物が有ったら2歳になる私の馬は片和になっていただろう。それどころか大事故につながっていたかも知れない。
今日の教訓:馬が暴れたときに、外す事のできないものを付けてはいけない。
もっともっと慎重になるべき。慣れが一番怖い!!
馬のグランドワーク
*右手にタズナを持って歩くとき、馬は引き手の右側を歩いているか?
*自分が馬に近づいた時、馬の耳は伏せていないかチェックする。
*木につないで、じっとしていられるか?
*手綱をおろした時、その場に不動でいられるか? (次の支持を与えられるまで)
ほめるタイミングを忘れない。
一昨日の事故の後、今日はとにかく一緒に歩いたり、丸太をまたがせた。
良く指示に従うたびに、いつもより以上に首をなでて良くやったとほめてやった。馬は一度ほめられたことを忘れない。間違ったことを叱る、良ければほめる。
この二つのタイミング(3秒以内)を上手に区別して教え込む。
薬を飲ませたり、蹄鉄をつけるだけではなく、怪我や歯の治療など日ごろから時間をかけ体全体に触れなれさせることが大切だ。今回は他の馬に足を蹴られ、足の手当てをすることになった。傷口を5針縫った。特に若い馬にとって後ろ足に針を刺したり、糸を縫うことは非常に難しい。結局、麻酔を3本打って完全に意識を失わせた。今度は針を見ただけで、異常な反応を示すようになった。
数週間後に縫った糸をはずさなければならない。
若い馬にまたがる前に十分にグランドワークをする必要がある。でもどこまでが十分なのか?歩くから軽速足(トロット)へ移行させようとした途端、後ろ足を跳ねて吹き飛ばされた。落とされた際、私の顔の左を馬の頭に強く打ち付けたのだろう。ヘルメットのつばが割れ、歯と歯の隙間がなくなるほどの衝撃だった。1ヶ月たった今もあごが痛む! 若い馬が経験のないことを騎乗中にしないこと!!
「トロット」と言って言葉と行動を教え一緒に走るグランドワークを繰り返す。